ぐうたら料理教室

1年半ほど前から「ぐうたら料理サロン」という名称の料理教室を開催している。



料理教室というほどお教えすることはない。みなさんに作ってもらうことはなく、デモンストレーションもない。


みなさんがいらしたら、今日のお料理の説明をして、みんなでわいわいワインなどを飲みながら楽しく食事をする。レシピはお渡しするというぐうたらなサロンである。




出版社で、女性誌の編集者として30ン年あまり働いてきた。主に食、住、旅、器など、生活まわりのことを担当してきた。一番多かったのは、料理担当。その中で「LEE」という女性誌の創刊に携わった。



創刊前の会議の日々の最中に、今は亡き当時の名副編集長に呼ばれた。

「お前、料理担当な。雑誌創刊だろ、何か新しいこと考えてみて。」

その時、即答した。

「はい、新しい料理家を見つけます。」



当時、よく雑誌に露出していた料理家が10名あまりいらしただろうか。みなさん、大先生で何十年も活躍され、どの女性誌でもその有名な先生方がかわりばんこに登場されていた。



テーマは変わっても同じ料理家のお名前がクレジットにのっている。お料理はありがたくご教授いただくものという意識は変わらなかった。


お料理のレシピは完璧! でもどこの雑誌も同じ先生方では新鮮味ないかも、と常々思っていた。



主婦の方でお料理上手、盛りつけのセンスのいい方が料理家になってくださるといいなぁと思っていたので、その旨副編集長に伝えると、「あ、面白いかも。じゃ博多に任せるから、やって。」と言われた。



当時はインターネットもなかったから、口コミで人に紹介していただいてはお料理上手な方に会いにいき、何かお料理を作っていただき試食する、ということを繰り返した。


そこからこの方は!と思う方に出会ったらお料理をお願いし、取材させいただくということを繰り返し、LEEから新しい先生がどんどん出てくださった。



平野レミさんは、今でもどこかでバッタリお会いすると「あ、博多玲子が一番最初に女性誌で取材に来てくれたの」と、言ってくださる。うれしいことです。


こうしてお料理の先生のお仕事を間近に見る機会があり、教わることがたくさんあった。プロのシェフの取材からも料理家とはまた違うところで学ぶことは多く、料理編集の仕事は本当におもしろかった。



いつの間にか、料理学校にも行かず、専門的に学んだわけではないけれど、「門前の小僧、習わぬ経を読む」で自分に合った料理が身についてきたと思う。


この味が好きだ、とか合うなという感覚で自然に取捨選択して、イメージ通りの仕上がりに近づく、という試行錯誤を重ねて今残ったもの。



それは、「家庭料理は、簡単で美味しいものが一番」ということ。


そのために「旬の食材を使う」「添加物などの入らない上質な調味料を極力使う」「ぐうたらでも、手を抜く、抜かないところはわきまえる」という信条ができた。


それを実際に味わっていただき、再現していただけたらいいな、と思って始めたのが「ぐうたら料理サロン」だ。


秋は「だし」をテーマに3種類のだしを使ったお鍋。冬は「ローストチキン」を7羽焼きまくった。洋風の詰め物あり、なし。3日ほどタレを塗って乾かしを繰り返す北京ダック風の中華チキンなど。春は「山菜祭り」富山から直送の山菜をたっぷり使った和食。夏は「モロッコ風」のスパイシーな料理の数々。



毎回、季節の野菜やフルーツたっぷりのお料理、愛用している調味料、おすすめしたい地方食材のご紹介も加わって多彩な内容になってきた。



テーマを決めて毎月食べたいお料理をお伝えする。私にとって、細々とでもずっと続けていきたい大切なサロンである。


いつもいらしてくださっている皆さん、本当にありがとうございます。これからも頑張りますのでよろしくお願いします!


博多玲子

※料理教室へのお申し込みは、紹介制になっております。


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「はな組」とは、編集者・博多玲子と、ライター・名須川ミサコの2人で始めた地方活性応援ユニット。地方の魅力を伝えるべく全国各地をまわり、“ニッポンのお宝” と言える美味や手仕事を発掘。それらをイベントやホームページ、ECコンテンツなどで伝えています。

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