佐渡の金蒔絵の黒漆碗

佐渡は、北前船の寄港地として栄えました。そのためか、公家文化、商人文化、武家文化など様々な文化が花開き、その形跡もくっきり残っています。



たとえばこの間訪れた「清水寺」というお寺は、京都の清水寺を模して高所に建てられていました。すっかり朽ち果てていて、チベットあたりにありそうな外観ですが、どことなく京都の清水寺を思わせるようなたたずまい。



このほか寺社仏閣、能舞台なども多々あり、島だからこそ残った宝物がたくさんあります。佐渡はまた、海洋性気候のため、北が産地のりんごから南方のみかんやレモンまでフルーツも豊富に実りますし、マハタ、いか、かに、ぶりなどの貴重な魚介類は新潟の人たちも「佐渡は美味しい」と絶賛する豊かなところです。



そんな佐渡に魅せられて今年は何回か行きましたが、実はもう一つの楽しみは古いもの探し。骨董とまではいかない、明治期くらいからの漆器や焼き物が思いのほか残っているのです。これも島だからこその良さなのでしょうか。


毎回、行くたびに面白い焼き物や漆器を見つけ、帰りは大変な大荷物になってしまいます。今回ご紹介する金蒔絵の黒漆椀も佐渡で見つけました。明治期のものではないか、との店主のお話でしたが、非常にコンディションの良いものです。



煮物椀しょうか、おめでたい松竹梅の金蒔絵が施されています。蓋の持ち手が小さなお碗は、蓋を裏返すと金彩の大小の松ぼっくりが2つあしらわれています。



先人のちょっとした遊び心が楽しい。古いものの良さって、効率や手間を考えないところもあるなと思います。この金蒔絵の黒漆碗、今、どう使えばいいの?と思われるでしょう。実はこうしたお碗は、バリバリの和食に使わずとも、洋食器に合わせて使っても楽しいのです。



12月2日、玉川テラスにて開催された「博多玲子サロンークリスマスのテーブルからお正月のテーブルへ」でデコラリストの田代美希さんが見せてくださった漆器碗のテーブルアレンジは、和洋がミックスした楽しいものでした。



金蒔絵のお碗だからといって、正式な和ものと考えなくていいのです。プレイスプレートの上に、この漆碗。中には、オードブルを入れて蓋をしてお出しする。開けたら美しいオードブルが出てくる、そんなサプライズは楽しいですよね。



古いもののお約束で、同じデザインは非常に少ないでしょうし、数に限りがあります。先人たちのお正月や集いの食卓に思いを馳せて使えそうです。お早めにどうぞ!

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