有田焼デッドストック


もう3年前でしょうか。有田400年祭のプロジェクトの仕事で、有田と東京とを半々に暮らしていた友人のNさんからお誘いがありました。

「博多さん、器好きですよね? 有田にね、面白い窯元さんがあって、30年〜90年くらい前のデッドストックの器がたくさんあるんです。一度見にきませんか?」

もちろん行きますとも! 器は美味しいごはんの次に大好物なんですから。



早速飛んで行きました。元小学校の跡地だった工場の巨大な倉庫に、在庫の数々が深い眠りについている、といいたいほどの規模です。昔ながらの木箱の中に在庫の山々が崩れんばかりに置かれていました。その数ときたら、とても数えられる量ではない! 器好き、掘り出し好きにはたまらないものでした。



その売り方がまたざっくりしていて楽しい。スーパーの買い物バスケット1箱分掘り出して5000円、1 万円にて販売しているのです。聞けば、佐世保にいる米軍の奥さんたちが買いに来ているそう。



私は、1時間半くらいハマり、2箱か3箱分買いました。なかでもとても魅力的だったのは、ブルー&ホワイトの仕掛品。



仕掛品とは、製造途中の未完成品のこと。型物と言われる工場生産品は、まず白い本体の器を作ります。その後、藍、緑、赤,黄、金などの版(デザイン)に合わせて色を重ねて仕上げていくのですが、私が一番面白いと思ったのはホワイトに藍の色をのせたブルー&ホワイトの器群でした。




ちょっと北欧風とも言えるようなモダンなデザインが、今の生活にも合う。しかも、仕掛品の数は現行あるだけです。ひとつのデザインのものが、50〜100枚ある、10枚しかない、1枚しかない。というバラバラなところも好ましい。



行って面白かったのでGQの編集者の方に早速話したら、「面白い、それやりましょう」と快諾され、取材に行きました。そして、2016年4月号のGQの“GQ Dtails”のページで紹介しました。



その後「はな組でも行こう!!」と盛り上がり、半年後くらいに行きました。な、なんと、最初に行った時の1〜2割くらいしか器は残っていません。特に気に入ったブルー&ホワイトのアイテムは人気だったのでしょう。本当に少なくなっていました。聞けば、海外からも掘り出しに来るとか。


同じブルー&ホワイトでも、昔のものほど藍の色が濃く、またデザインも唐子さんがポツポツと散らされていたりするのが好みです。ここは一つ根性で掘り出すしかない! 腹を決めて、埃だらけの木箱をずらしたり、器をそっとひっくり返したりして掘り出しました。仕掛品はこれが最後の掘り出しです。



「日本の島と村に眠っているお宝を探す」こと。はな組はこういう視点を大事にしたいと思っています。ということで、在庫はあるだけです。

お早めに!

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「はな組」とは、編集者・博多玲子と、ライター・名須川ミサコの2人で始めた地方活性応援ユニット。地方の魅力を伝えるべく全国各地をまわり、“ニッポンのお宝” と言える美味や手仕事を発掘。それらをイベントやホームページ、ECコンテンツなどで伝えています。

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