大分・熊本デトックス旅2018春(2)



4月15日(2日目)

昨日は、かなりのハードスケジュールだったが、一同スッキリ目覚める。ここは気のいいところだから、いるだけで元気になれるようだ。



朝食は、名物の根菜の粉を練りこんだパンケーキ。地熱でごぼうやにんじんなどを乾燥させて、地元産の小麦粉に混ぜこみ、豆乳を加えて焼いたさっぱりして軽いパンケーキである。



バター、緑のいちご、ブルーベリーなどの自家製コンフィチュール各種、はちみつなどを好みでつけていただく。



かぼちゃのポタージュ、取れたての地卵のスクランブルエッグ、スティックセニョールのゆでたもの、レタスのサラダ、ひきたてのコーヒー、スリランカの紅茶とともにいただく。なんて健やかで美味しいのだろう。東京で疲れた気持ちや身体がゆるゆるとほぐれていくようだ。




朝食をゆっくりといただいてから、車で約1時間、怜子さんオススメの小鹿田焼の郷へ。ここの焼き物は民陶ブームで若い人たちにも人気だが、なかなかこの地を訪れる人は少ない。山間の谷と谷にはさまれたひっそりした場所のせいか・・そのぶん魅力的なのだ。




まだ、昨年の豪雨被害から完全復活はしていないものの、小鹿田の集落自体は穏やかである。ここに、10数軒の窯元が集まっていて、一子相伝で営々と300年も同じ手法で器を作り続けているのだ。



ここの親分的な存在の坂本さんにお会いして、お話を聞いたことがある。

「民芸の中心的存在のバーナードリーチさんがここにいらした時に、『変えるな。このままの用の美をそのまま作っていきなさい』と言われて、何も変えずに実用の器を作るということを守って来ました」と。



誠実な器なのである。300年も前から同じスタイルの器を作り続けているが、和食にも洋食にもしっくりなじむ。気がつくと、日々の食卓に登場することが多いのは、用の美を備えているからだろう。ご一緒したみなさん、自分好みの器をさらっとチョイスしていらっしゃる。すごいな。大人の人たちとの旅は疲れない。ありがたいことだ。



その後、昨秋、たまたま見つけた田んぼの中にポツンとあるカフェ&ギャラリー「鹿鳴庵」に立ち寄る。



好きが高じて、小鹿田焼のギャラリーを開いたという穏やかな店主夫妻。小鹿田焼のすべてを知り尽くしていて、「誰が上手いとか、というより、それぞれの個性が魅力なんですよ」とおっしゃる。



ずっと同じものしか作らない中で、例えば200〜300個に一つ、突き抜けて素晴らしい出来のものがあるそうで、そういう器を丁寧に集めている。そこには、ご夫妻の小鹿田焼の器、そして作り手に対する愛情がある。



根気よく、作り手と付き合い、たくさんの器の中からこれはというものをチョイスする。だから、このギャラリーにある器たちはとりわけ光っているのだ。




昨秋、直感的に「あ、これ」と思って選んだ盛り鉢がある。それを見ていた店主の佐藤さんは、「さっき、出したばかりなんですよ」と愛娘を嫁に出すような慈しみ深い表情でその器を見ていた。それが印象に残り、盛り鉢を見るたびにそれを思い出す。




今回は、88歳になり筆を置いたというおじいさん、そこまでの老人ではないが、個性的な作り手さんの小皿や小鉢をいくつか購入した。




みなさんも、自分にとって愛着を持って付き合える、そんな器を選んでいた。





小鹿田焼きのあとは、大分の小京都・江戸時代の古い町並みが残る豆田町を散策。




お昼は、すぐそばの木の花ガルテンで。

ここは山口怜子さんのお父上が、最初に立ち上げた農家レストラン。地産地消の先駆けで「道の駅」という概念を初めて形にしたところだ。





地蔵原ヴレッジに戻る途中、ジャンボタクシーのドライバーさんが「すぐそばに有名な慈恩の滝がありますよ」と教えてくれたので、一同ぞろぞろと見に行く。





美しい滝が、また水量豊かにどうどうと水煙をあげて落ちてゆく。阿蘇の麓はまた、美しい水の里でもある。





この滝の素敵なところは、滝の裏側にも歩道があり、そこを歩けること。





裏側からも水煙を浴びるので、マイナスイオンを浴びることになる。なんて清らかな滝なんでしょう、と一同感動する。





地蔵原ヴィレッジに着くと、怜子さんが裏庭を案内してくださった。敷地内には湧き水が2つ流れていて、「ここのお水がおいしいのよ」と湧き水の味比べ。





ところどころに生えているたらの芽を「天ぷらにして食べましょう」と、 トゲに気をつけながらいくつか採った。



怜子さんオススメの近場の「笙の口温泉」に行く。こちらも昨日と同様、大変ひなびているが、昨日で洗礼を受けているので、大丈夫!ここのお湯は鉄分が豊富な赤い湯で、ものすごく温まった。

地蔵原ヴィレッジに戻ってから、お待ちかねの夕食だ。

本日は、とれたて野菜のサラダ。サニーレタスなどをコクのあるトレッシングで。次は、怜子さんとお散歩をした時に収穫したたらの芽の天ぷら。鳥皮の佃煮、酢大豆のナタデココ、お漬物、タケノコと豆腐のお味噌汁。




自家製の酵素を入れた柔らかい煮込みハンバーグ、焼いたえび、にんじんのグラッセ。



芝原さんちの卵で、、卵かけごはん。


梅シロップのゼリーとバナナジュースなど。


しみじみ美味しい。毎日、こういうごはんを食べられたら、身体も心も元気になれる。すっかり、みんな打ち解けて、怜子さんと飲み、かつ話す。怜子さんは、思い立ったら即実行の人だ。あまりいろいろ考えてやらないよりも失敗したら、出直せばいいじゃない? という考えかた。だから、なんでもやってみるといいと。




そうしたら誰かが「そういえば、チャンスの女神は前髪しかない。だからチャンスは即つかまないといけないんですよね。後から後ろ髪をつかもうとしても前髪しかないからつかめない」と。みんなで「そうだね」と言っていると、、「チャンスの女神様がズラだったりして」と、しげよさん。それじゃ、つかんでもつかめないよね〜、とみんなで大爆笑。しげよさんはとても美しいマダムだけど、お笑いノリが良くてさすが大阪出身だ! 本日も楽しく終了。つづく


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