はな組公式HPで「人気料理家の作り方」連載スタート!!


はな組の博多玲子です。

なぜ「人気料理家の作り方」の企画を考えたのか? その理由の一つはこれです。個人的な話なのですが、まずは博多がどういう仕事をしてきたのかを書いた方がわかりやすいかなと思いました。なのでしょっぱなから失礼します。面倒なら飛ばしていただいて結構です。



「人気料理家の作り方」は、長年女性誌で料理ページを担当し、大げさにいえば日本の家庭料理の歴史を見てきた立場から、こういう料理家さんは人気が出るのだな、また、その人気をキープし続けるのだな、という理由を解説していきたいと考えています。しばらくおつきあいください。




私は集英社の女性誌の編集者として新卒後、ずっと仕事をしてきました。最初は編集担当の新人女子が主に配属される「ノンノ」。それからノンノの季刊誌「セゾン・ド・ノンノ」。次に「LEE」という女性誌の創刊、8年後に「メイプル」の創刊、その後、「マリソル」の創刊の立ち上げを手がけました。




常に新しいことにセンサーが向く性分だから、次々に創刊誌の担当に配属してくれたのでしょう。今となっては上司の方々に感謝です。担当は、主に料理。インテリア、器や雑貨、旅などのライフスタイルジャンルも担当しました。中でも、料理家の方々と仕事をする機会が多かったのです。



特に1983年の「LEE」の創刊はエポックでした。LEEは、従来の女性誌のメインがファッションなのに比べ、料理、インテリア、雑貨、旅などのライフスタイルに重きをおいた、多分初めてのアラサー主婦向けの月刊誌でした。ここで、家庭料理の新たな幕が開いたのではと思います。



本題から離れますが、創刊の流れはこんな感じです。新雑誌のタイトルは? どんな女性誌を目指すのか? 読者ターゲットは? そこでは何が特徴? さらに何をウリにするか? など、様々な方向性を編集部全員で会議し続けます。その時は先進的な女性誌だった「MORE」から異動してきた先輩の編集者たちがいましたから、議論は日々ケンケンガクガク。今でも会議の状況を思い出せるほど印象深いものでした。



そうしてもろもろの課題をクリアし、ターゲット読者が大体決まると、今度は担当を割りふられ、セクションごとにミーティング、さらに個人がフクヘンと話しあう段階になり、フクヘンに呼ばれました。

「はかた、しばらく主に食担当をやってね。創刊だからさ、何か新しいこと考えてよ。どうする料理?」と聞かれ、とっさに常々考えていたことが口をついて出ました。

「今までターゲットになる読者層もまちまちな女性誌が数ある中、活躍している料理家さんは、10本の指で数えられるくらいですよね。もっと新しいタイプの料理家さんが出てきてもいいんじゃないかなと思うんですけど」

「だなぁ。じゃ、はかた探してみてよ、新しい料理家さん。任せるからさ」



あ、軽いな〜、フクヘン。と思いましたが、放し飼いにされると頑張れるタイプ。当時はSNSなどありませんから検索のしようもない。あらゆる人脈や情報を頼りに、たくさんの料理家候補となる方たちを探しに駆けずりまわりました。資料もほぼないので連絡先を聞くと、とりあえず「すみません、材料費などはお支払いしますので、お料理を作って食べさせてください」とお願いし、ご自宅に伺い、時間が許せば、キッチンでお料理しているところも見せていただき、試食するということを続けました。今から思えば、ヨネスケの「突撃!うちの晩ごはん」みたいでした。



そうしているうちに、前から思っていたことが正解かも、と思うに至り、フクヘンに相談しました。

「おいしくてセンスのいいお料理を作れる専業主婦の奥様たちはたくさんいらっしゃいます。その方たちに一歩踏み出して料理家になっていただいたらいいんじゃないかと思うんですけど。どうでしょう?」

「あ、それいい。それで進めてみてよ。何かあったら俺が責任とるから」

今から思えば、なんていい上司!

考えてみたら、読者の人たちが一番知りたいのは今日食べる家庭料理。それは毎日うちでごはんを作っている料理上手な主婦こそ、かゆいところに手が届くように知っているにちがいない。という思惑は当たりました。




読者の人たちが、ちょっと手を伸ばせば「私にもできる」と思えるような料理。今までは、先生に教えていただく、というありがたい感じが「料理家」という職業のスタンスでした。が、ここで、「ちょっとこうするとすごくおいしくなるのよ。やってみたら?」という近い距離感の料理家こそ、求められていたのではないか、と改めて思います。そんなことで、今やそうそうたる有名な料理家の方々が次々に登場し、活躍してくださいました。そしてその方々は現在も活躍されています。




毎月、料理特集のページを作るために、テーマを決めて取材撮影し、記事を構成し、仕上げて掲載する。その一連の作業の中で、いろいろな料理家の方たちとおつきあいさせていただいたのは稀有な体験でした。そして、そこから学ぶことは非常に多かった。

そうして積み上がったたくさんのデータを解析すると、人気の出る料理家さん、コンスタントに人気をキープしている料理家さん、このジャンルならこの料理家さん、など、人気をキープしていらっしゃる理由は? どこが魅力なのか? などが、なんとなくだんだんわかってきました。そこには、いくつかのポイントがあります。



その理由を、はな組の新しい企画で一つずつあげていきたいと思います。実際には、料理家の方達にお話を伺い、その人らしさが感じられる著書と共にご紹介します。

一緒に仕事をしているビジネスパートナーの名須川もまた、料理や食のライターの仕事をずっとやってきています。彼女はまた、様々な料理家、食の専門家の方々とお仕事させていただいています。そういう方々にももちろんご登場いただきます。その時は記事は名須川に書いてもらいます。(プレッシャーかけとこ!笑)


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「はな組」とは、編集者・博多玲子と、ライター・名須川ミサコの2人で始めた地方活性応援ユニット。地方の魅力を伝えるべく全国各地をまわり、“ニッポンのお宝” と言える美味や手仕事を発掘。それらをイベントやホームページ、ECコンテンツなどで伝えています。

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