はな組大分ツアー 2日目

6月30日

早起きして、名須川と昨日行けなかった鉄輪の「蒸し湯」に行く。温泉の熱を利用したサウナみたいなものだが、薬草をたくさん敷いた上に15分横になるだけなのにすごく汗をかいた。デトックスに効きそうだ。戻ったらサリーガーデンの朝食。



ここの朝食は、野菜や点心などをセイロで蒸して出してくれる。しゃれていて美味しい。好みでジュースやコーヒーなどをとるが、私たちはグループなので、ここの小さなカフェ兼食堂には入れず、レセプションのそばにあるお座敷でいただいた。これもまたよし。



その後、乗り遅れないように、別府から大分まで行き、「或る列車」に乗車する。「或る列車」は簡単に言えば、スィーツに特化したななつ星のコンパクト版だ。長崎〜佐世保、大分〜日田間の2コースがあり、この間をゆっくり2〜3時間かけて、食事とデザートを楽しむ。午後便を取りたかったが、すでに貸切で満席。こちらも10席取るので、午前便しか取れなかった。ということで或る列車に乗り込む。



或る列車は、アメリカに発注した豪華列車だったのだが、新橋に来てからJR九州が国有化したために、走る機会のないまま幻の列車だったものを、今に蘇らせた。



ななつ星もデザインした高名な水戸岡さんが作ったので、細部まで美しい完成度の高い列車。2両ある内装は1両ごとに違っていて黒と白と呼ばれている、どちらも九州産の組格子の扉などを使ったりと大変に凝った作りで走るホテルというか、レストランである。




私たちはここに優雅に着席した。そして、乗務員さんの丁寧なサービスを受けながら、有名シェフの成澤さんが考案したNARISAWAのお弁当とスープの軽い食事、本格的な4皿のデザートを楽しむのである。すべて九州のオーガニック食材を使っている。



お弁当は、前菜代わりのサラダ、メイン、穴子ごはん、そしてみつせ鶏や野菜のポタージュ。



飲み物は、スパークリングワイン、白、赤ワイン、梅酒、ノンアルは季節の柑橘のジュース、熊本産紅茶や煎茶、スパークリングウォーターまでこれまた九州産である。お料理やデザートに使う食材も一つ一つ吟味しているから、開業の1年前から、多忙なシェフ成澤さんとJR九州の担当者のMさんが九州の生産者さんを訪ねて使う食材を選んだそうだ。それらのとびきり食材を使ったお弁当やデザートは本当に美味しくて、幸せになる。




デザートは柑橘類をジュレとともに盛ったさっぱりしたスープデザートから始まり、ふわっとした緑のムースも美しい2皿目、メインデザートは、ココナッツ風味のムースをメレンゲで閉じこめ、上からパッションフルーツのソースをかけてくれるという目にも舌にもインパクトのある一皿だった。4皿目のミニャルディーズは小さな焼き菓子や砂糖菓子などで締めにぴったり。


車窓から移りゆく景色を見て、ワインを飲みつついただく食事とデザート。昼間から最高!ちなみに、ワインは熊本産白の菊鹿ワインが大変美味しいので、乗車するときはマストです。これから行く山口怜子さんも、或る列車に同乗していただいた。「楽しいわ」と喜んでいただけたのでよかった、よかった。日田で名残惜しくも、親切な対応でかわいい乗務員さんたちに見送られ、降車。


その後、豆田町、小鹿田を回る。豆田町は江戸時代に幕府直轄の天領で栄えたところなので、今も趣のある建物が多く、ぶらぶら散歩にぴったり、老舗の蔵元や和菓子店やカフェなどがあって楽しめる。


次に行くのは大好きな小鹿田焼の里。昔ながらの作陶をしていて、民芸の血を引き継いだ器はいつ行っても使いやすそうなものがある。またもや、すり鉢や小皿などを買ってしまった。



それから去年も行って感動した「慈恩の滝」へ。滝の裏側も歩いて通れるのでマイナスイオンを浴びてる感ハンパない。が、この時期は雨が続いていたので水量が多く、ずぶ濡れみたいになるが気持ちがいいので全員、滝の裏側を歩いた。



さんざん濡れたところで、打たせ湯の秘湯温泉「筋湯」へ。昨年も行き、シャワーや洗う蛇口がほぼなくて、基本浸かる湯なので、ご一緒したマダムたちは大変そうだった。名須川と私以外はみなさん、きれいなロングヘアで洗髪が大変だったのである。今年は髪の短い人がほとんどでホッとする。源泉で気持ちいいことこの上ない湯が、10何本もある大きな管からどうどうと落ちてくる。その下で打たせ湯をしながらリラックス。


いよいよ、山口怜子さんの別荘「地蔵原ビレッジ」へ。ここに行くと、いつもフワ〜っと癒される空気に包まれる。パワースポットなのだ。だから怜子さんはいつもすごく元気に活躍なさっているのだと思う。


こちらの食事は今の季節に何を食べたらいいかという東洋薬膳の見地から作ってくださる。本日は、冷たいかぼちゃのスープ、アワビの肝のオイル漬けのブルスケッタ、たけのこなどの旬の野菜のなな味味噌がけ(この味噌は7種の根菜などを入れた練り味噌でオリジナルなのだ)、ホタテの寒天よせ、キノコのうま煮、トマトのコンフィ、甘鯛の味噌漬け、ここで小さなかまどごはんが登場。2〜3膳分くらいのごはんを炊くのに、羽釜とかまどは立派なかまどごはん。このかまどは左官職人さんがオリジナルで作ってくれたそうである。


最後に大分産赤牛のステーキ。脂が少なめで味が深く実に美味しかった。炊きたてのかまどごはんと高菜とジャコの炒めものをお漬物がわりに。お腹はいっぱいだったけれど美味しくて皆さん、完食だった。デザートは、地熱でじっくり柔らかくドライにしたキウイとコーヒー。


怜子さんのお話は尽きることなく楽しくて、時間を忘れてくつろいだ。特に今晩は怜子さんが懇意にしているセラピストのみねちゃんが来ていて、インドのカード占いをしてくれた。1枚ずつカードを引いてその人のこれからを占ってくれるのだ。みんな違うカードを引くので盛り上がる。私は「頂上を目指せ!」というヒマラヤの山に違いない絵のカードを引いた。5月にヒマラヤの麓に行ったからかな。頂上は素敵だけど疲れそうだなどと言い合って大笑いした。でもなんだかみなさんは、「あ〜なるほどね」とわかることもあったみたいでおもしろかった。それから大きな1棟に戻り、みんなで就寝した。(つづく)

文/博多玲子

はな組 公式サイト

「はな組」とは、編集者・博多玲子と、ライター・名須川ミサコの2人で始めた地方活性応援ユニット。地方の魅力を伝えるべく全国各地をまわり、“ニッポンのお宝” と言える美味や手仕事を発掘。それらをイベントやホームページ、ECコンテンツなどで伝えています。

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